IPOブロードマインド初値1566円、イー・ロジット初値1995円

日経平均446円高、終値で5日ぶりに2万9000円台回復

3月26日の東京株式市場は大幅続伸、日経平均株価終値は前日比446円82銭高の2万9176円70銭、TOPIXは28.61ポイント高の1984.16ポイントで終了。東証一部の出来高は12億8270万株、売買代金は2兆8093億円、値上がり銘柄数1781、値下がり銘柄数350、変わらずは62、フリー(4478)、ベビーカレンダー(7363)が髙く、アンジェス(4563)は反落した。

米国バイデン大統領が新型コロナウイルスワクチン接種目標を、現在の1億回から2億回へ倍増させるとの表明したことで、米国経済正常化への道が近くなると期待感から株高となった。米国株式市場では過去最高値を更新、日本株にも海外投資家からの投資資金が日本株買い継続となった模様。

EU、英国、米国、カナダ「新疆人権問題」で対中国に同時制裁発表

一方でネガティブニュースは、ナイキやH&Mが中国国内で不買運動に遭い混乱している。国際的に新疆ウイグル自治区の強制労働問題を取りあげている、EU、英国、米国、カナダは「新疆人権問題」で対中国に同時制裁発表。3月23日に豪州、ニュージーランドも支持すると発表した、ジェノサイド・人権弾圧に対してアジアよりも西側諸国は敏感に反応している。

EU, US, Canada, UK Sanction Chinese Officials, Entities Over Rights Abuses in Xinjiang
https://www.rfa.org/english/news/uyghur/sanctions-03222021182608.html

かねてから、アパレル、スポーツ用品ブランドの国際企業が新疆綿を使用していることが米国議会で取り上げられていた。中国下請け企業が強制労働により安価で人件費、調達コストを低く抑え名立たる国際企業が利益を生み出し儲けているという非難が多かった。

H&Mやパタゴニアは新疆綿を使用しないことを既に発表しているが、日本企業にも矛先が回ってきた。無印良品の良品計画(7453)株価が出来高を伴って下落した。新疆綿を使用している企業として海外投資家から売り対象銘柄となったとの憶測が流れた。

IPOブロードマインド初値は1566円、公開価格を93.3%上回る

ブロードマインド初値

3月26日、東証マザーズ市場へブロードマインド(7343)が新規上場した。公開価格1566円に対して93.3%上回る1566円で初値をつけた。

朝方から米国株上昇の流れを受けて地合いは好転、買い気配がつづき前場は買い気配のまま値がつかなかった。後場に入り午後12時43分に1566円で初値を形成、その後12時57分に初値比62円高の1628円まで買われ高値を記録した。

上場初日の終値は1304円、初値比262円安となっており初値で買付したIPOセカンダリー投資家は含み損を抱える状態で終えている。

IPOイー・ロジット初値は1995円、公開価格を33%上回る

イー・ロジット初値

3月26日、JASDAQ市場へイー・ロジット(9327)が新規上場した。朝方から買い気配が続き午前9時59分に公開価格1500円に対して33%上回る1995円で初値をつけた。

同社はECサイト向け物流代行サービス、物流コンサルティングを営んでいる。通販会社の商品を預かりピッキング、梱包、配送、代金回収まで一貫で行うフィルフィルメントサービスを提供。

初値形成後の高値は9時59分に初値比80円高の2075円、新規株式公開初日の終値は初値比228円安の1767円で安値引けとなった。

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