日経平均4日続落590円40銭安の2万8405円52銭

アストラゼネカ新型コロナウイルスワクチン中止

3月24日、大引けの日経平均株価は4日続落。終値は前日比590円40銭安の2万8405円52銭、TOPIXは42.90ポイント安の1928.58ポイントで終了。東証地一部の出来高は15億9135万株、売買代金は3兆2154億円。

イエレン米財務長官が法人税率21%から28%へ引き上げ発言や、アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン臨床試験に対して、米国国立アレルギー感染症研究所が「データが不完全だった可能性」と指摘した事が売り材料となった。

日経平均株価終値2021年3月24日

欧州ではドイツがロックダウン期間を延長することを決め、景気回復への出遅れ懸念が浮上。米国ファイザーとドイツビオンテック共同開発の新型コロナウイルスワクチン販売を行う復星医薬からビンの放送に問題が見つかり香港とマカオが同社製のワクチン接種停止を決めたこともネガティブ材料となった。

わかもと製薬ストップ安

東証一部値下がり率ランキングトップは、わかもと製薬(4512)値幅制限下限の100円安504円ストップ安となった。ドイツのVSYバイオテクノロジー者と手術に使う眼内レンズ国内開発で合意と報じられたことで3月12日終値250縁から3月22日754円まで株価急騰していた反動安で、見切り売りの連続ストップ安となった。

HUB株価急落

ミクシィ(2121)がHUB(3030)へ資本業務提携を材料に3月23日はストップ高となったが、急上昇の反動安による株価急落。3月23日は150円高の899円だったが、本日は131円安の768円となって、ほぼ行って来いの株価になった。

三桜工業株価急落、SNSサロンで注目銘柄として買い上がり

自動車部品の三桜工業(6584)株価が急落、前日比124円安の1221円で取引を終えた。投資家が集まる株式情報SNSサロン注目株取りあげられ、買い上がりの一相場があった様子だが、SNS情報発信者が高値で売り抜けたとの噂が流れている。

ワタベウェディング事業再生ADR申請報道から4日目

海外挙式、リゾ婚のワタベウェディングは3月19日に事業再生ADRを申請して受理されたと発表。直近ではZOZO創業者の前澤友作氏が発行済み株式の0.94%(9万3200株)を所有し、第8位の大株主になったことから思惑を呼んで3月9日に80円高396円ストップ高となったばかり。

3月19日には私的整理に入る方向性が明らかになり、株価急落売り一色となった。金銭交付価格180円にサヤ寄せする格好で値下がりが続いている。

ワタベウェディング

オンコリスバイオファーマ新型コロナウイルス変異性に有効

マザーズ市場値上がり率ランキング1位はオンコリスバイオファーマ(4588)で、前日比265円高の1399円、株価上昇率23.37%と大幅高となった。同社が現在開発中の新型コロナウイルス感染症治療薬「OBP-2011」が、変異型コロナウイルスに有効性があると実験結果が出たと報じられ株価急騰。

INCLUSIVE株価3日連続ストップ高

1対3の株式分割発表が買い手掛かり材料に3日連続ストップ高。3月19日終値3410円から毎日700円ずつ値上がりして3日間で上昇幅は2100円、3月24日終値は700円高の5510円となった。

大和証券、木野内栄治氏は「地合いの悪さは月末までか」

大和証券「木野内栄治のMarket Tips(3月24日)」レポートでは、地合いの悪さは月末までか。米金利ピークアウトなら4月からの円高に注意。IPOラッシュで小型の季節性の良さは4月中旬から、と相場見通しを解説していることが注目された。

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