日経平均終値2万9000円割り込む安値引け

大引けの日経平均株価は前日比178円23銭安の2万8995円92銭、TOPIXは18.70ポイント安の1971.48ポイントで終了。東証一部の出来高は13億7129万株、売買代金は2兆8900億円、朝方は米国株高を受けて上昇して始まったが、後場に下落に転じて2万9000円を割り込み安値引けとなった。

シンバイオ製薬ストップ高

新興市場株も軟調に推移、東証マザーズ指数は3日続落、日経ジャスダック平均は小反落。シンバイオ製薬(4582)がストップ高、INCLUSIVE(7078)は1株を3株に株式分割を前日に発表した流れで連日のストップ高。

サンバイオ(4592)は前日比4.15%上昇、BuySell Technologies(7685)は6.87%上昇、シェアリングテクノロジー(3989)は5.88%の株価上昇となった。

HUBとミクシィが資本業務提携

HUB

英国風パブ「HUB」を首都圏を中心に展開するハブ(3030)株価がストップ高、東証一部市場値上がり率ランキング1位となった。前日比150円高の899円まで気配値を切り上げ大引けで比例配分となり、引け後に17400株の買い注文を残す格好となった。

昭文社ホールディングス(9475)は前日比80円高の569円ストップ高、値幅制限の上限まで買われ値上がり率ランキング2位となった。ポニーキャニオンと地方創生事業において合意を発表、投資家は2社のシナジー効果期待から買い注文が殺到した。

コーア商事(9273)は株式分割を発表、分割後の配当金が実質的に1円の増配となることが好感され株価は前日比136円高の1431円、上昇率は10.50%となった。

年初来高値銘柄には建設株が目立った、鹿島建設(1812)、奥村組(1833)、戸田建設(1860)、植木組(1867)、東亜建設(1885)、福田組(1899)など地方ゼネコンの新高値銘柄が注目された。

米SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)上昇

米国SOX指数の上昇を受けて、日本株市場でも半導体関連株が買われた。直近グロース株(成長株)の高値から利益確定売りで下落してた東京エレクトロン(8035)が急反発。一時は1580円高の4万3080円まで値上がりしたが終値は620円高の4万2120円。

ディスコ(6146)は200円高の3万4000円、SCREENホールディングス(7735)は20円高の9030円、アドバンテスト(6857)は前日比変わらずの9070円だった。

緊急事態宣言解除で材料出尽くし航空株下落率トップ

この日、軟調だったのは航空株だった。日本航空(9201)は173円安の2572円、下落率6.30%と売られた。ANAホールディングス(9202)株価は151円安の2654.5円、下落率5.38%値下がりときつい下げとなった。業種別指数では空運業は前日比5.80%下落して33業種中で下落率トップとなった。

なでしこ銘柄2021発表

女性活躍推進に優れた上場企業を「なでしこ銘柄」として、経済産業省が2012年度から選定して発表している。「なでしこ銘柄2021」は45社が選定され、2020年と比較して新規追加5銘柄、削除18銘柄となった。

SBI証券投資情報レポートでは、女性役員比率がどのように変化したのか、女性活躍推進の投資インパクトを探るというSBI証券アナリストレポートを発行したことが投資家の間で話題になった。

新規採用銘柄は、資生堂(4911)、住友商事(8053)、日本製鉄(5401)、アイシン精機(7259)、商船三井(9104)の5銘柄。

除外銘柄はブリジストン(5108)、カルビー(2229)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、花王(4452)、日立ハイテク(8036)、日本たばこ産業(2914)、日本郵船(9101)、日立金属(5486)、古河電気工業(5801)、ケイアイスター不動産(3465)、大塚ホールディングス(4578)、三井住友トラストHD(8309)、協和エクシオ(1951)、コスモエネルギーホールディングス(5021)、熊谷組(1861)、特種東海製紙(3708)、ルネサンス(2378)の18銘柄だった。

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