日経平均株価高値引け、業績相場へリバーサル
10月31日の日本株市場は大幅続伸、2日間で日経平均株価は307円高+463円高と770円高となり、終値は2万1920円46銭で終了。TOPIXは34.66ポイント高の1646.12ポイント、東証マザーズ指数は37.46ポイント高の907.56ポイントと大幅高。上方修正を発表したMARUWAがストップ高、ソニー、アドバンテストが好決算で買われた。
東証一部の出来高は18億1191万株、売買代金は3兆4851億円、値上がり銘柄数1654、値下がり銘柄数419、変わらずは38、2018年10月の日経平均株価は2199円安となり、下落幅は2016年6月以来の大きさとなった。
前日の米国主要3指数が揃って上昇、外国為替市場では1ドル113円台の3週間ぶりの円安となったことで日本株は買い先行スタート。日経平均終値が高値引けとなり、前日のリバランスを上回る売買代金で実需の買いとの市場観測。
上海株が堅調に推移し、円安、企業決算を見て海外投資家が買い戻しを行ったうえに、実需の長期資金の買いも入ったとの観測。マザーズ指数の大幅高は先週の急落相場から追証発生の強制執行売りが一巡したタイミングで押し目買いが入ったとの観測。
千代田化工建設(6366)がストップ安、米国で合弁企業マクダーモットがLNGプラント工事での費用増加による業績下方修正を発表。千代田化工建設にも業績下方修正懸念が発生するとの思惑で午前中から急落。午後はこうした事情が周知されて売り気配からストップ安売り気配となった。
東証一部の値上がり率上位ランキングは、スミダコーポレーション(6817)、フォスター電機(6794)、豆蔵ホールディングス(3756)、MARUWA(5344)、明治電機工業(3388)、ソフトブレーン(4779)、コメリ(8218)など、値下がり率ランキング上位は千代田化工建設、マキタ(6586)、スクロール(8005)、三菱総合研究所(3636)、第一工業製薬(4461)、本多通信工業(6826)など。
【参考投資情報】
東海東京証券レポート(海外株式)
岩井コスモ証券レポート
マネックス証券レポート