楽天モバイル事業赤字、HOYAゴールドマンサックスが新規買い推奨

日経平均株価5日ぶり反落

8月12日の東京株式市場は日経平均株価が5日ぶりの反落、終値は55円49銭安の2万8015円02銭、TOPIXは0.53ポイント安の1,953.55ポイントだった。

東証一部の出来高は10億4417万株、売買代金は2兆3844億円、値上がり銘柄数1,049、値下がり銘柄数1,024、変わらずは117。

NYダウ史上最高値を2日連続更新

米国株式市場でNYダウ平均が史上最高値を2日連続で更新したことで日本株も上昇して始まった。日経平均株価は一時209円高の2万8279円まで上昇する場面もあったが、お盆休みで株式市場に参加する投資家が少ない中で利益確定売りが下押しした。

野村マイクロ・サイエンス(6254)がストップ高

決算発表シーズンで好決算発表銘柄には買い注文が集中した、半導体市場向け超純水装置製造の野村マイクロ・サイエンス株価がストップ高まで買われた。

8月11日に2021年4月~6月期決算発表を行い、受注高が前年同期比2.3倍となる128億円、同時に年間配当を1株10円の記念配当を加え75円配当に引き上げ増配を発表した。

楽天グループ赤字654億円

楽天グループ株価急落、前日に2021年4月~6月期決算発表で、連結最終損益が654億円になると発表した。コロナパンデミック影響で2020年4月~6月期は274億円の赤字、2021年は654億円の赤字幅拡大が嫌気された。

寄り付き前から売り優勢で始まった楽天グループ株価は一時101円安の1,242円まで下落する場面があった。

楽天モバイル事業への先行投資で、基地局投資負担増がインターネットサービス事業、フィンテック事業の好調分を引っ張る形で赤字が続いている様子。市場では楽天携帯電話事業の赤字について驚きはないとの見方が大半だった。

HOYA新規「買い」ゴールドマンサックスが評価

HOYA(7741)が上場来高値を更新、1万7375円まで買われる場面があった。米国大手投資銀行ゴールドマン・サックス証券がHOYAレーティングを新規「買い」で調査開始レポートを作成した。

誠意調整、収益性、マネジメント力が三位一体となった優良銘柄と紹介しており、ポジティブな印象が投資家に買いを誘った。HOYAレーティング新規「買い」、目標株価20,000円に設定している。

グレイステクノロジー株価ストップ安

マニュアル作成のグレイステクノロジー(6541)株価がストップ安、寄り付きから売り気配で始まり9時27分に前日比283円安の988円で寄り付いた。

その後も軟調に株価が推移、終値は値幅制限の下限300円安の971円ストップ安売り気配となった。

ジェフリーズ証券レーティング情報では、グレイステクノロジー投資評価を「アンダーパフォーム」継続、目標株価を従来1,400円から1,100円へ引き下げた。

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