2万9000円割れは2月5日以来3週間ぶり
2月26日の株式市場は米国株急落を受け、東京株式市場も急落した。日経平均株価終値は1202円26銭安の2万8966円01銭、TOPIXは61.74ポイント安の1864.49ポイントで終了。
東証一部の値上がり銘柄数172、値下がり銘柄数1985、出来高は16億8876万株、売買代金は3兆6212億円、米国金利急上昇を嫌気して株式市場から利益確定売りを急ぐ注文が下押しした。
IPO情報 coly(4175)8450円、公開価格の2.05倍
2月26日に東証マザーズ市場へ新規上場したcoly初値は8450円となった。寄り付き前から買い気配が続き、午後13時23分に公開価格4130円の2.05倍となる8450円で寄り付いた。
初値形成後も買い優勢となり、一時は初値比1440円高の9890円まで上昇する場面もあったが、短期投資家による利益確定売りが嵩み14時08分に7400円まで急落、この日の安値をつけた。
株価は乱高下の末、終値は初値比310円安の8140円で取引を終えた。colyはモバイルオンラインゲームの企画、開発、運営を主軸とした事業を展開している。
coly成長可能性に関する説明資料
IPO情報 室町ケミカル初値1424円、公開価格を73.7%上回る
2月26日にJASDAQ市場へ新規上場した室町ケミカル初値は1424円となった。寄り付き前から買い気配で始まり午前11時23分に、公開価格820円に対して73.7%高い1424円で初値をつけた。
初値形成後は11時30分に初値比110円高の1534円まで上昇、後場寄り付き直後の12時32分に初値比200円高の1624円まで上昇して、この日の高値をつけた。終値は初値比38円高の1462円で取引を終えた。
同社は医薬品、健康食品、化学品の3分野で製品サービスを展開している。健康食品事業はメーカーからODM(相手先ブランドの製品設計・製造)、OEM(相手先ブランドによる生産)が主力。
IPO情報 アピリッツ初値5600円、公開価格の4.75倍
2月25日にJASDAQ市場に新規上場したアピリッツ初値は5600円、上場初日は買い気配のまま売買が成立せず、初値見送りとなっていたが上場2日目に公開価格1180円に対して4.75倍の5600円で初値をつけた。
午後13時23分に5600円で寄り付いた後、売り買い交錯となり13時51分に5080円まで株価下落したが再び買い優勢となって14時49分には初値比1000円高の6600円まで買われ高値をつけた。
値幅制限上限の1000円高、終値は6600円でストップ高となり高値引けで取引を終えた。
アピリッツはECサイトやWebサービスを企画段階から受託開発、コンサルティングやセキュリティ診断サービスまで一括で対応できる強みをもつ企業。
金利上昇・株価急落後の相場展開
2月25日の米国株式市場は米国金利上昇が引き金となって株価急落、日本株も米国株安の影響を受けて日経平均株価1202円安、終値も2万9000円を下回った。
投資家や証券会社関係者は、日経平均株価が3万円を超えていた高値圏で急落したことで、相場が崩れたのか?それとも押し目買いのチャンスなのか?判断が非常に迷うところである。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、ストラテジーレポートで「金利上昇で株式市場も調整が続くのか」とレポートを発行した。
同証券の解説によると足元の景気拡大は極めて強い物になる可能性があると考えており、日経平均株価30,000円は通過地点であるとの見方を継続している。
日経平均予想を春先に3万3000円、TOPIX2,200ポイントを目指して上昇するとの見方に変更はないと解説。強気な相場見通しに投資家は安心感を持ったはずだろう。
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