オンキヨーホームエンターテイメント8月1日付け上場廃止
東京証券取引所は2021年6月30日にJASDAQスタンダード市場へ上場しているオンキヨーホームエンターテイメント上場廃止決定を公表した。整理銘柄指定期間を2021年6月30日から2021年7月31日まで、上場廃止日2021年8月1日と発表した。
オンキヨーホームエンターテイメント上場廃止の理由
同社が上場廃止になる理由は2020年3月期末時点で債務超過となり、1年以内に債務超過を解消できなかったことが上場基準に抵触したため。
オンキヨーホームエンターテイメントIRニュースでは、上場廃止理由を「有価証券上場規定第604条の2第1項第3号(関連規則は同第601条第1項第5号)債務超過の規定に該当するため。」とさらに詳しく説明している。
オンキヨーAV事業をシャープなどへ売却
上場廃止後のオンキヨーブランドはどうなるのだろうか?スピーカー、家庭向けAV事業はシャープとVOXの新規設立会社へ33億円で事業部門を売却することになっている。
オーディオ、ミニコンポ時代
かつて音楽はレコード盤をレコードプレイヤーで大きなスピーカーに接続して家庭で聞かれていた。1980年代になるとCDプレイヤー搭載のミニコンポが流行った。
当時のオーディオ業界は人気タレントをテレビコマーシャルに起用して、パイオニア プライベートCDは中森明菜がコマーシャルに起用されていた。
売れ筋ランキングには、KENWOOD(トリオ)、山水電気、Pioneerが御三家で、DENON、SONY、マランツ、YAMAHA、JVC(日本ビクター)などオーディオブームに大手電機メーカーも参入していた。
オーディオマニアは、アンプは山水電気(SANSUI)、チューナーはTRIO、スピーカーはONKYOかJBL、カセットデッキはVictor、レコードプレーヤーはPioneer、CDプレイヤーはSONYなど、バラ売りを組み合わせたりするオーディオ愛好家がいた黄金時代だった。