8月初の日経平均3日続伸
8月23日の東京株式市場は3日続伸、日経平均株価は48円27銭高の2万2410円82銭、TOPIXは0.15ポイント安の1698.22ポイントで終了。日経平均株価が3日続伸するのは8月に入って初めての事。
米国金利上昇の思惑でドル高円安となり、米中貿易交渉が行われている点も株式買い材料となった。しかし24日のジャクソンホール会合を控えていることで様子見ムードが強いなか膠着状態。
菅官房長官の「携帯電話料金は4割程度下げ余地がある」との発言で急落した、KDDI(9433)。NTTドコモ(9437)、NTT(9432)が大幅反発、ソフトバンクグループ(9984)は通信会社というより、投資会社との見方が強く株価下落した。
売買代金上位銘柄には任天堂、ソフトバンク、ファーストリテイリング、スズキ、スルガ銀行がランクイン。スルガ銀行(8358)は日経報道で「不正融資1兆円」とのネガティブサプライズ記事で、22日にストップ安、23日は大幅続落ながらも出来高5413万5200株と大商い、機関投資家が投げ売り、買っている投資家は誰だろう?ということが話題になった。
JPモルガンがレーティング引き上げたアルバック(6728)が高く、国内証券の投資格付けでメガチップス(6875)が大幅続伸、会社説明会を開催したことが材料視されてハウスドゥ(3457)が後場急伸となった。
東証一部値上がり率ランキング上位は、オルトプラス(3672)、オープンドア(3926)、ネオス(3627)、富士PS(1848)、アトラ(6029)などが並んだ。
値下がり率ランキング上位は増資希薄化を嫌った売りで大同メタル工業(7245)が200円安の971円と急落して値下がりトップ。アルヒ(7198)、スルガ銀行(8358)、タダノ(6395)、ティアック(6803)、TATERU(1435)などが下落率ランキング上位となった。
前日のIPO、チームスピリット(4397)は公開価格の2倍以上で初値をつけたが、初値形成後はストップ安まで急落。上場2日目も下落率6.10%、117円安の1800円と大幅続落となっており、新規公開株が初値天井ではセカンダリー投資家が離れてしまうと危惧する意見が聞かれた。