自動車輸出11月は前月比40.3%増加、アメリカ向け比重の大きいスバル

自動車生産調整、半導体不足と物流コンテナ混乱

2021年は自動車減産がいつまで続くのか不安状態が続く異例の年だった。新型コロナウイルス感染者数が急増、パンデミックによる人件費の安い新興国の生産工場が閉鎖、海上コンテナ船が港に入れず物流混乱、サプライヤー問題が発生。

自動車用マイコン大手ルネサスエレクトロニクス半導体工場が火災発生、那珂工場が火事による生産ライン停止は自動車メーカー向け出荷に多大な影響を与えた。

半導体不足が自動車生産ラインへ影響を与え、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、三菱自動車、ダイハツ、スバルなど日系自動車メーカーが生産調整を余儀なくされて業績に影響が出た。

自動車輸出台数27.7%増、2022年に輸出本格回復へ

2021年の自動車生産は大きな調整・減産となったが、半導体不足と海上コンテナ物流状況の改善で落ち込んだ自動車輸出が回復している。

自動車輸出は前月比40.3%増、台数ベースでは27.7%増と9月以降は挽回してきている。国内自動車生産調整の影響がまだ見られるが、自動車生産の落ち込み幅は縮小してきている。

自動車需要はさ起き送りされてるものの、自動車輸出は2022年に入り年明け以降は本格回復すると予想されている。

スバルはアメリカ市場エクスポージャー販売台数6-70%

自動車輸出が増えて回復すると、アメリカ北米地域で販売台数が多い日系自動車メーカーが潤う。アメリカでスバルの人気車は、フォレスター、アウトバック、XV、大型SUVアセントなどが売れてるスバル人気車だ。

SMBC日興証券アナリストは、企業調査レポートでSUBARU株式の投資判断を「2」から「1」へ引き上げた。グローバル自動車市場は需要旺盛で、特にアメリカでの自動車需要が強い。

SUBARUの強みは低在庫でオペレーションを回すことが可能で、新型コロナウイルス発生から自動車需要が強まった一方で、生産供給が低下した事が仇となった。

しかし自動車輸出が回復してアメリカで自動車販売台数の回復は、スバルにとって業績回復の材料となる。スバルは米国へのエクスポージャーは販売台数ベースで60-70%で日系自動車メーカーの中で最も北米地域で自動車需要回復の恩恵を享受できるとアナリストが評価している。

SMBC日興証券はスバルレーティングを「1」へ引き上げ、目標株価を2,100円から3,100円へ大幅に引き上げて株式投資評価をしている。

SMBC日興証券レーティング情報

7270SUBARU212,1003,100
3659ネクソン222,8002,500
7974任天堂2262,000
7201日産自動車22680
7202いすゞ自動車112,100
7203トヨタ自動車112,600
7205日野自動車221,100
7211三菱自動車22400360
7261マツダ221,000
7267ホンダ114,800
7269スズキ116,2006,000
7272ヤマハ発動機223,400

野村證券レーティング情報

4543テルモBuyBuy6,8007,200
7220武蔵精密BuyBuy2,5002,400
7296エフ・シー・シーNeutralNeutral2,0001,750
7313TSテックNeutralNeutral1,7501,550

大和証券レーティング情報

1835東鉄工333,1002,500
4431スマレジ224,3003,000
4666パーク24332,0001,700
9974ベルク336,100
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