日経平均株価7日連続高、日本エスコンが中部電力傘下でストップ高

 

8月配当銘柄が反動安、新興銘柄にリバウンド目立つ

8月29日の日本株は日経平均株価が7日連続高、TOPIXは4日続伸となった。日経平均は前日に2万3000円台に乗せたが上げ幅を縮小、市場関係者は終値で2万3000円台をキープできるかに注目しているが、上値が重たい印象。

マーケット関係者からは、日経レバレッジに絡む野村證券経由の日経平均先物売りが出て、相場の上昇をけん引するクレディスイス証券経由の先物売りは少し出た感じだという。今の日本株を語るには日経平均株価よりもTOPIXの動きが出遅れているところがポイントだという。TOPIX先物については、年金基金や投資信託の営業が主体のゴールドマンサックスからの買いが膨らめば強い相場になるとの観測。

メリルリンチの格上げで日本郵船(9101)が続伸、業種別株価指数の値上がりトップは海運業、非鉄金属、銀行業と並んだ。金利上昇から三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、三井住友トラストホールディングス(8309)など金利敏感株が上昇、中部電力が株式を買い取り取得すると発表された日本エスコン(8892)がストップ高、スルガ銀行(8358)は買い戻しや、創業家出身の会長が引責辞任を発表したことで4日連続高となった。

東証一部市場の上昇率ランキング上位は、ミライアル(4238)、日本エスコン、スターティア(3393)、双信電機(6938)、サムティ(3244)、イーブック(3658)、レノバ(9519)、石川製作所(62089、豊和工業(6203)、日本通信(9424)などがランクイン。

値下がり率ランキング上位には、ネオス(3627)が第三者割当増資による希薄化を嫌って大幅安、文化シャッター(5930)も100億円の新株予約権付社債の発行で値下がり率3位となった。SBIホールディングス(8473)も500億円のCB発行が将来の需給悪化要因となり売られた。

8月株主優待銘柄・8月配当銘柄が権利落ちで反動安。イオン(8267)、ローソン(2651)、コジマ(7513)、ビックカメラ(3048)などが軟調に推移した。

新興市場では業績下方修正で株価急落後から中村超硬(6166)が出直り上昇、エクストリーム(6033)は投機的マネーの流入でストップ高、UUUM(3990)が上場来高値更新、ペット市場の拡大からSMBC日興がレポートで紹介したアイペット損害保険(7323)が5.35%値上がりした。

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