WACUL(4173)IPO初値つかず買い気配、公開価格1050円に対し2415円

日経平均上昇スピード調整で3日続落も3万円台維持

2月19日の日経平均株価は前日比218円17銭安の3万17円92銭、TOPIXは12.96ポイント安の1928.95ポイントで終了。出来高は12億2374万株、売買代金は2兆4668億円だった。

東証一部の値上がり銘柄数は590、値下がり銘柄数1521、変わらずは83、米国アプライドマテリアル好決算で東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREENホールディングス、レーザーテックなど半導体製造装置関連に連想買いが入った。

市場関係者からは、日経平均株価3万円台の節目達成感から投資家が利益確定売りを断続的に出しているとか、ファンドの解約、持合い解消売りが出ているとの話題が挙がった。

日本銀行がETF買い入れを見送ったとの観測や、週末要因の手仕舞い売りも上値を抑えた格好となった。ただ、マーケット関係者は新型コロナウイルスワクチンの普及により世界経済回復が期待されており、株式市場は上値を試す展開の余地が残されているとの意見が多い。

ビットコイン関連銘柄が下落

仮装通貨(暗号資産)が活況、ビットコイン価格が史上最高値を更新しており、時価総額が1兆ドルを超えたなど上昇相場に過熱感があっても買いを誘う展開だったが、激しい値動きで乱高下となり今まで株価上昇してきたビットコイン関連株が軒並み安となった。

マネーパートナーズグループ(8732)は前日比47円安の290円、下落率は13.95%となり大幅安。前日の2月18日には384円まで株価上昇して年初来高値を記録してたが反動安となった。

セレス(3696)も2月18日は4440円まっで株価上昇して年初来高値を記録したが、前日比245円安の3755円、下落率6.13%と反落した。


マネックス証券の持株会社マネックスグループ(8698)は前日比103円安の892円、下落率10.35%となった。ビットコイン価格下落により利食い売りが出た。2月18日のザラバ高値1175円からの下げ幅が大きく、かつ早かったことでSNS上でも話題の銘柄になった。

リミックスポイント(3825)のグループ、ビットコインなど暗号資産取引所 ビットポイントが第3四半期三カ月間において単月黒字化が実現した。

リミックスポイント株価は2月18日ザラバ高値241円をつけて反落、19日ザラバ安値163円まで急落する場面もあったが、押し目買い意欲が強く長い下ヒゲを形成した日足ローソクチャート描写した。2月19日終値は56円安の185円、下落率23.2%だった。

新規上場WACUL初値つかずIPO初日は買い気配

2月19日、東証マザーズ市場に新規上場したWACUL(4173)は朝方から買い気配で始まり、上場初日は公開価格の2.3倍となる2415円買い気配で終了、IPO初値は持越しとなった。

WACUL(ワカル)は人工知能を活用してAIアナリスト - マーケティングの分析ツールを展開している。Webサイトの改善策を自動提案、アクセス数や利用動向、問合せなどリードが増えるようグーグル検索エンジンへの際炊き対応策、インターネット広告・リスティング広告の出し方も提案。

WACUL公開価格1050円に対して、上場初日は2.3倍の2415円買い気配で初値は持越しとなった。主幹事証券みずほ証券、公募10万株、売出し59万8600株、オーバーアロットメントによる売出し10万4700株。

新規公開株式(IPO)とは 公式サイト みずほ証券

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